前回の記事「初心者が仮想通貨に投資するなら積立購入で長期保有がおすすめ」では、初心者の方向けにまずは2大仮想通貨である「ビットコイン」と「イーサリアム」を仮想通貨投資の入口として、長期保有する戦略をお伝えしました。
それと同時に特定の銘柄に集中するのではなく、複数の分散投資でリスクとうまく付き合うことも重要です。数千以上もの種類があるといわれる仮想通貨からどれを選べばよいのでしょうか。そこで本記事では、金融庁の認可を受けている国内取引所で購入できる仮想通貨を10銘柄ご紹介します。
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目次
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ポルカドット(DOT)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- モナコイン(MONA)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- ステラルーメン(XLM)
- ネム(XEM)
- まとめ
ビットコイン(BTC)
仮想通貨の元祖「ビットコイン」は、2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物が発表した論文をもとに実装され、2009年から取引が開始された世界初の仮想通貨です。従来の金融システムのような国家や組織など中央が管理する構造とは違い、個人が自分で管理できるお金のあり方を目指して構想されました。技術的には、暗号技術やブロックチェーン、P2P(Peer to Peer)の仕組みが結集されています。すべての取引記録は透明性が高く、分散的に監視されるため、データの改ざんや不正は極めて困難です。分散型台帳という名のとおり、データを相互に管理することによって高いセキュリティを実現しています。
イーサリアム(ETH)
ビットコイン登場以降も、さまざまな種類の仮想通貨が次々と生まれました。このようなアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)のなかで最も有名なのが「イーサリアム」です。イーサリアムは、2013年にヴィタリック・ブテリンによって考案された仮想通貨です。ビットコインと同様に決済や送金が可能ですが、それに加えてイーサリアム上でさまざまなアプリケーションを構築することができるプラットフォームとしての役割を持っています。イーサリアムブロックチェーンで独自の仮想通貨(トークン)を発行したり、ゲームやDeFi(分散型金融)など幅広い活用が期待できます。
リップル(XRP)
「リップル」は、低料金かつ高速な送金処理が魅力の仮想通貨です。RippleNetという国際送金ネットワークには、イングランド銀行をはじめとした世界中の金融機関が参加しており信頼性の高さが伺えます。一方で、価格に大きな影響を与えるリップルと米証券取引委員会(SEC)との裁判の行方に注目が集まっています。
ポルカドット(DOT)
2020年に登場した「ポルカドット」は、イーサリアムの共同創設者ギャビン・ウッドが開発した仮想通貨です。パラチェーンと呼ばれる並列型のブロックチェーンで、イーサリアムの欠点を解消する相互運用性が特徴です。日本発のパブリックブロックチェーンAstar Networkがパラチェーンに選ばれるなど、多くのプロジェクトが立ち上がっています。
ライトコイン(LTC)
「ライトコイン」は、ビットコインの仕組みをベースに2011年に誕生した仮想通貨です。ビットコインの欠点を補う、より実用的な処理速度の向上や低コストな手数料が特徴です。決済大手のペイパルがライトコインを導入したことで、大きな注目が集まりました。
ビットコインキャッシュ(BCH)
ビットコインは利用者の増加とともに取引処理の遅延などが欠点とされていました。これを解決するためにビットコインから分岐して2017年に誕生した仮想通貨が「ビットコインキャッシュ」です。ビットコインよりも決済手段として利便性が高く、今後の需要拡大が期待されています。
モナコイン(MONA)
「モナコイン」は、掲示板サイトの2ちゃんねるから生まれた日本発祥の仮想通貨です。主に日本での人気が高く、ニコニコ動画やpixivといったコミュニティで投げ銭としても利用されています。話題性やトレンドに左右されやすいミームコインとしての特性に注意が必要です。
ベーシックアテンショントークン(BAT)
プライバシーを重視したWebブラウザであるBraveが発行する「ベーシックアテンショントークン」は、Webサイトの所有者に投げ銭する際に使われる仮想通貨です。ユーザーはブラウジングするだけでBATを得ることができ、お気に入りのWebサイトやクリエイターに、BATの支払いを通じて支援することができます。もちろん取引所でBATを購入して支払いに利用することも可能です。月間アクティブユーザ数が5000万人を突破するなど、Braveブラウザの利用者拡大とともにBATの価値が高まっていくことが期待されています。
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ステラルーメン(XLM)
「ステラルーメン」は、リップルの元開発者を中心に立ち上げられたステラ開発財団が管理・運営しています。特徴はリップルと似ており、2つの通貨をブリッジする機能を持ち、低コストでスムーズな送金能力を備えています。こちらも多くの金融機関で採用され、実用性に期待が持たれています。
ネム(XEM)
New Economy Movementの頭文字が名称となった「ネム」は、新しい経済運動という文字どおり個人が容易に開発できるプラットフォームを目指しています。2020年1月の大型アップデートでネムの新ブランド「シンボル(XYM)」が発表されましたが、今後は並行的に運用されていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、比較的安全な手段である金融庁の認可を受けている国内取引所で購入できる仮想通貨をご紹介しました。日本の取引所は審査が厳しく、取り扱っている仮想通貨もメジャーな銘柄が中心のため、初心者が投資しやすい環境が整っています。
- 1. 仮想通貨ってなに?
- 2. 仮想通貨のどこがすごいの?
- 3. おすすめの仮想通貨は?
- 4. 仮想通貨の買い方は?
- 5. もっと仮想通貨を楽しみたい!