原宿での用事を済ませ16時ごろに「茶亭 羽當」のある渋谷へ。日曜ということもあり前には5組待ち。20分ぐらいでカウンター席に座りました。
「茶亭 羽當」は宮益坂の裏手に構える1989年オープンの老舗喫茶です。最近では、ブルーボトルコーヒーの創業者であるジェームス・フリーマン氏お気に入りのカフェとしても知られています。
アンティークなインテリアでまとめられた、静かで落ち着きのある店内は、自分が渋谷にいることを忘れてしまう。カフェ・ド・ランブルと同じように海外からの訪問も多そうです。
コーヒーのメニューはこんな感じ。
- 羽當オリジナルブレンド
- ブラジル・サントス
- コロンビア・スプレモ
- キリマンジェロAA
- グァテマラ
- スマトラ・マンデリン
- ドミニカ・バラナオAA
- 五番町
- 楡(ニレ)
- カフェ・オ・レ(温・冷)
- ウィンナー・コーヒー(温・冷)
- カフェ・カプチーノ(温・冷)
- カフェ・ショコラ(温・冷)
- アイス・コーヒー
- オ・レ・グラッセ
ブレンドや各種ストレートコーヒーはペーパードリップ。デミタスカップの「五番町」と「楡(ニレ)」はネルドリップで提供。またネルドリップの場合はエージングされたオールドビーンズを使用しています。
ロイヤルドルトンやウェッジウッド、有田焼など陶磁器のコレクションがカウンターの壁を埋め尽くす。お客さんの雰囲気に合わせて一人ひとりに違ったカップを選んでいるんだとか。
初訪問ということで定番の「羽當オリジナルブレンド」を飲んでみました。苦味と酸味のバランスがよく、冷めても美味しくいただけるので、ゆっくりと本でも読みながら飲みたい。なお、ブレンドのおかわりは500円。
注文を受けてから豆を挽いて、一杯一杯丁寧に時間をかけて淹れてくれるので15分ほど待ちますが、待ってる時間もいいですね。ブルーボトルのジェームス・フリーマン氏の著書「ブルーボトルコーヒーのフィロソフィー」では「茶亭 羽當」から受けた影響の大きさが伺えます。
ここでの体験は、私にコーヒーを淹れる、飲むという所作を極めようとするうえで、計り知れない影響を与えています。ブルーボトルで働いているとき、私は毎日、「茶亭 羽當」のことを考えています。
さらに加えて、
「茶亭 羽當」へ行くたびに、高揚感と落胆の織り交ざった気持ちでいっぱいになり、心身ともに疲れます。他に類を見ない、そして必要以上と思われるレベルの徹底したクオリティを目の当たりにすると、非常に刺激を受けます。そして、これほどまでに洗練された完璧な体験を私も生み出したいと切望する一方で、私の頭脳と努力では到底無理だと思い至るゆえに、意気消沈してしまうのです。
次はエージング珈琲と一緒にシフォンケーキやチーズケーキを食べてみよう。
茶亭 羽當
所在地:東京都渋谷区渋谷1-15-19 二葉ビル 2F 地図をみる
営業時間:11:00~23:30
定休日:無休(年末年始は要確認)
電話番号:03-3400-9088