横浜の山下公園からほど近い、海の近くにあるワイナリー「横濱ワイナリー」に行ってきました。2017年のオープン以来2度目の来訪。ヴィンテージも加わり種類が豊富になっていて、昨年からシードルも作っているとのことで選択肢が増えていました。
この日は台風が過ぎ去ったあとの猛暑日で、ひたすら喉が乾いていたこともあり、喉越しの良さそうな冷えたシードルを早速飲んでみました。
ドライですっきり爽やか、りんごの風味がしっかり感じられるシードルでした。今年の「JAPAN CIDER AWARDS」で、横濱ワイナリーのシードルがテイスト審査とデザイン審査でそれぞれ二つ星を獲得したそうです。
次にいただいたのは、長野県の巨峰ぶどうをつかったロゼ。
幻想的な雰囲気を持つピンク色のロゼワインです。赤いベリーと草木を思わせる爽やかな香りが心地よく感じられます。色合いとは対照的に、味わいは辛口、やさしい酸味と旨味がじんわりと広がります。甘辛系の家庭料理や中華料理にも合わせやすくなっています。
アルコール度数は低めで果実の香りを大切にしているワインは、すっきりとやさしい味わいで和食にも合いそうです。
生産者と消費者をつなぐ場所
横濱ワイナリーがオープンしたのは2017年11月。都内近郊の都市型ワイナリーとしては、練馬の「東京ワイナリー」、清澄白河の「フジマル醸造所」、門前仲町の「深川ワイナリー」に次いで、御徒町の「BookRoad 〜葡蔵人〜」とほぼ同時期にできたのが「横濱ワイナリー」。横浜初のワイナリーとしてまもなく2年が経とうとしています。
代表の町田佳子さんは以前、自然保護団体で食料資源の課題に取り組んでいました。生産現場と消費現場の距離を感じていたという体験が、ワイナリーづくりのきっかけになったそうです。横濱ワイナリーを単にワインを製造・販売する場ではなく、生産者と消費者をつなげる場所にしたいといいます。
ワインを通して、果実のつくり手と消費者がつながる。大量ではない。少量、質にこだわる。つくり手の思いを伝える。消費者の知りたいを届ける。土作り、自然を大切にする。消費者をつくり手の果樹園へ。体験する。「つくる」を体感する。ものづくりを手の届くところへ。
―横濱ワイナリーのWebサイトより
農地に直接出向くことも多いそうで、収穫シーズンのいま、ワイナリーは製造も繁忙期。伺ったときはちょうどボトリング作業の最中でした。お忙しいなかお話させてもらい、横濱ワイナリーのファンが集まるFacebookグループにもお誘いいただきました。参加型・体験型のワイナリーとして人手を募ることも多いとのことで、食のものづくりを体感しにまたお邪魔しようと思います。
横濱ワイナリー
所在地:横浜市中区新山下1-3-12 鈴木ビル1F 地図をみる
営業時間:12:00~18:00
定休日:火曜日
電話番号:045-228-9713
https://www.beachmuffin.com/