古書店街の老舗紅茶専門店 ティーハウスタカノ

多くの古書店が立ち並ぶ本の街、神田神保町の「ティーハウスタカノ」へ。神保町駅からすぐそばのすずらん通りに面した地下にお店を構える。神保町といえば老舗の純喫茶も多く、ティーハウスタカノは1974年の開業。東京で初めての紅茶専門店だそうです。

まさにというべきか、両方のお隣さんが書店。
まさにというべきか、両方のお隣さんが書店。
モダンな外観と地下へ続くエントランスの雰囲気はさながらジャズクラブのよう。
モダンな外観と地下へ続くエントランスの雰囲気はさながらジャズクラブのよう。

アフタヌーンティーにしてはだいぶ遅い18時ごろに伺いました。金曜日は21時まで開いてるそうで、平日のこの時間は入り具合もまばらで、狙い目の時間帯なのかもしれません。ゆったり低めの椅子に腰掛けてメニューを眺めた。

店内はこんな感じ。
店内はこんな感じ。

直輸入のセイロンをはじめインド茶や中国茶がメニューに並びます。そのほかホイップクリームを浮かべた「ナッツミルクティー」やシナモンを使ったスパイスティーなど、専門店ならではの豊富なバリエーション。アイスティーを飲むなら、蜂蜜とミルクがたっぷり入った濃厚な「キャンブリックティー」がおすすめだそうです。

存分に悩んだあと、新入荷のスペシャリティ、ダージリンの一番茶「セリンボン茶園」とチーズケーキを頼んだ。

ダージリンの一番茶をストレートでいただく。
ダージリンの一番茶をストレートでいただく。

中国種が持つ甘い上品な香りと穏やかですがしっかりした「茶味」を存分にお楽しみ下さい。

春摘みらしい爽やかな風味で中国茶のような繊細な味わい。3〜4月頃に収穫される一番茶はファーストフラッシュと呼ばれていて、冷涼期に収穫するために発酵度が低く、若々しいピュアな香りが楽しめます。

連れが頼んだのはセイロンティーと安定のスコーン。

「セイロン フラワリーグレード ティー」とスコーン。
「セイロン フラワリーグレード ティー」とスコーン。

甘く、メローな味と香りをストレートでお楽しみ下さい。

スコーンはバラといちごのジャム、クロテッドクリームでいただきます。ブレッドウォーマーを敷いて提供される心遣いが嬉しい。スコーンはやっぱりコーヒーじゃなくて紅茶が合うんですよね。ちなみに私はスコーンを家で楽しむときは、クロテッドクリームが日本だと手に入りづらいし高いので、クリームチーズで代用したりしています。これはこれでうまいんです。

アフタヌーンティーのお供はそのほかにも、シトラスシフォンケーキやティーケーキ、チョコレートケーキ、フルーツババロアなど。サンドイッチやトーストもありますよ。それぞれ手頃な価格なのもありがたいです。

ディンブラ BOP、アッサム CTC、アールグレイ
ディンブラ BOP、アッサム CTC、アールグレイ

茶葉3種を買って帰った。良い紅茶が手に入ったら成城石井に寄って、できればクリームチーズではなくクロテッドクリームを買いましょう。

仮想通貨かんたん入門ガイド無料公開中

一杯の紅茶との出合いが紅茶人生を導いた

ティーハウスタカノは開業からおよそ40年、「紅茶本来の味と香り」を大切に守ってきた。紅茶好きが高じて紅茶屋さんを始めた店主の高野健次さんは、ご自身の著書「紅茶 おいしいたて方」のなかで開業当時の苦悩を綴っています。

当時、多くの喫茶店で出していた紅茶といえば、茶こしに入れた茶葉の上からサーッと湯を通し、レモンを添えたものがほとんどでした。しかも茶葉を1回ごとに取り替えず、何度も使うなどということもありました。私の店でもそのような「色つきの湯」みたいな紅茶が出てくると誤解されていたのかもしれません。

紅茶専門店の経営の厳しさを痛感していた折に、セイロンへの一人旅を決意されました。そしてその訪問先の農園で飲んだ「一杯のセイロンディンブラ紅茶」との出合いが印象的な体験だったそうです。

最初に鼻に飛び込んでくる華やかな香り、透明で赤褐色の深い色合い、しっかりとした味。それまでに味わったことのないおいしさに深い感動を覚えたのです。

この体験が高野さんの紅茶人生を導いてくれたとし続けて、

その一杯によって、「おいしい紅茶を提供し続ければ、必ずいつか理解される日が来るはずだ」そんな自信が強くわいてきました。このときの紅茶との出合いがなければ、紅茶の店も、原料茶の輸入も、お客様への啓蒙も続けることはできなかっただろうと思います。

帰宅後に、持ち帰り用に買った「セイロン ディンブラ BOP」を本に書かれている紅茶のたて方で飲んでみました。人の味覚ってのは不思議なもので、こういう背景を知ってから飲む紅茶は格別に美味しい。現代人が忘れがちな「丁寧な暮らし」の大切さを、タカノの紅茶を通じて改めて心に刻みました。

ティーハウスタカノ
所在地:東京都千代田区神田神保町1-3 寿ビル地下1階 地図をみる
営業時間:11:30~20:00(月~木)、11:30~21:00(金)、11:30~19:30(土・祝)※日曜定休
電話番号:03-3295-9048
Webサイト:http://www.teahouse-takano.com/

※当サイトでお伝えする内容は、仮想通貨やWeb3に関する一般的な情報に過ぎず、これらへの投資の勧誘を目的としたものではありません。仮想通貨の投資と売買はとてもリスクが高いものです。最終的な投資決定は皆さんご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

Home Food 古書店街の老舗紅茶専門店 ティーハウスタカノ
&Crafts編集部https://andcrafts.net/
&Craftsは“自律分散的”な生きかたを応援するメディアです。仮想通貨、NFT、メタバース、DeFiなどWeb3領域をテーマに、自分らしく生きるためのコンテンツをお届けします。

More from author

Related posts

Advertisment

Latest posts

Web3とは?仮想通貨との関係や具体例をわかりやす...

Web技術やインターネット社会は日々進化し続けて...

草コインってどんなものがある?草コインの注目銘柄5...

これまで当サイトでは、初心者の方向けにまずは2大...

仮想通貨かんたん入門ガイド!投資知識ゼロの初心者へ...

ようこそ、仮想通貨の世界へ。 この記事を開...